季節外れに花を咲かせた水鏡湖の桜の木から降ってきた謎の少女。
記憶を失っていたが、創眞たちと暮らしていく中で、記憶と、そして使命とを取り戻した。
1000年以上前から、とある使命を担ってきたサクラの国の魔法使いの一族。
その使命を次代に引き継ぐため、創眞に協力を願い出る。
以降は恋心を封印する必要があるので、残された時間で懸命に恋をする。

「もう恋はできないけれど、私に……力を貸してくれる？」

八坂家の魔法の継承者で、親同士が決めた主人公・創眞の許嫁であり、恋人。
長い間、ひとりで時間を費やしてきた「野暮用」も無事に終え、普通の学生としての生活を送れるようになった。
距離を置いてきた学園行事にも積極的に参加するようになり、クラスメイト達からもそんな変化を好意的に受け止められている。

「こういう……青春って言うの？　案外嫌いじゃないかも」

常坂家の前当主で、主人公・創眞にとっては近しい姉のような存在であり、恋人。
魔法を継承した創眞に常坂家当主を引継ぎ、幼い頃から続けてきた「日課」も果たした。
新学期からは生徒会長の任期も終え、背負っていた肩の荷を全て下ろすことになる。
思いがけなく訪れた「ボーナスステージ」を、ひとりの学生として、恋人との時間を過ごせることになった。

「こんなに楽しい毎日が続いていくなんて……。幸せ、だね？」

白河家のお嬢様の親友で、月見団子の看板娘であり、主人公・創眞の恋人。
お嬢様の影武者として学園へと通っていたが、近しい友人には秘密を明かした。
さらには月見団子の看板娘として、夢だったお菓子作りへの道もスタート。
長年体調を崩していた母親も最近復調し、恋人との仲も良好で、これ以上ないほどに幸せな毎日を送っている。

「みなさんには、あいかとしても、引き続き、よろしくお願いします！」

愛乃亜の妹で、主人公・創眞の幼馴染であり、妹のような存在だった恋人。
姉の愛乃亜へのコンプレックスを少し克服し、自分を認められるようになってきた。
趣味だったアクセサリー作りも好評で、充実した毎日を送っている。
新学期になったら、今年こそは天文部に念願の新入部員を迎えたいと意気込んでいる。

「兄さんには、とことん付き合ってもらいますから。覚悟してくださいね」

白河家のお嬢様で、あいかの親友。
長らく体調を崩していたが、春を迎え徐々に回復し、学園に通えるようになり復学してくる。
明朗快活な性格で、頭脳明晰、運動神経も抜群と、すぐにクラスの人気者になる。
楽しいことが大好きで、あいかから噂に聞いていた「3バカ」に会える日を心待ちにしていた、という普通のお嬢様らしからぬ一面も。

「白河としてなすべきことと、わたしがやりたいこと。どちらもやってしまえば問題ないでしょ？」

本作の主人公。
常坂の分家である玖星家の魔法を継承した。
細かい魔法の制御は得意ではないが、桁外れに豊富な魔力量と、欠かさない日々の修行で、徐々に魔法使いとしての才能を開花させている。
学園では、相変わらず「3バカ」のひとりとして活躍しつつ、最近できた恋人と過ごす時間も大切にしている。

「いつか必ず、大魔法使いになってみせる」

基本有能だが自由すぎるところもある生徒会長・雪那を、阿吽の呼吸で補佐していた生徒会副会長。
この春からは新生徒会体制になるため、副会長は引退することとなり、
雪那とセットで並んでいる姿を見る機会が少なくなることを嘆く男子生徒も少なくないらしい。
芙美乃本人は、忙しかった生徒会から開放された後は、ゆっくりと読書でもしてすごしたいと思ってい入るらしい。

「立場が変わったくらいで、わたしたちの関係は変わらないでしょ？」

主人公・創眞のクラスの委員長で、生徒会の庶務。
雪那と一緒に働くために生徒会に入ったため、この春で雪那が生徒会長を引退してしまうことを心底残念に思っている。
周囲からは次期生徒会長候補の筆頭と目されている。
しかし雪那の後を他の人に任せたくない気持ちと、自分に雪那の後が務まるのかという思いで揺れているらしい。

「生徒会長が雪那様以外になるなんて。ゆゆには想像つかないです」

主人公・創眞のクラスメイトで、情報通の悪友。
非公式報道部を名乗っており、その名に恥じぬほどの情報通で、杉並に探れない情報はないとまで、学園内では思われている。
お祭り騒ぎや楽しいことが大好きで、想定外のサプライズを巻き起こし、
お祭り好きの学生たちを喜ばせているが、風紀委員や生徒会の一部からは徹底的にマークされている。
向島と創眞と合わせて3人で、香々見学園の「3バカ」と呼ばれている。

「さあ、ともに楽しく暗躍をしようではないか、同志よ？」

主人公・創眞のクラスメイトで、悪友。
女子の話題には過剰なまでに反応し、そのうえシスコンであるため、周囲の女子からは残念なイケメンとして認知されている。
男子からは、言いたいことを言ってくれる心の友として認められており、交友関係は広い。
杉並と創眞の計画のサポート役として加わることが多く、学園の「3バカ」と呼ばれている。勉強は得意ではない。
みんな妹には会ったことが無く、実在しない妄想の存在なのではと疑われている。

「妹に嫌われない方法、お前なら、知ってるのか！？」

主人公・創眞たちの付属時代の担任で、天文部の顧問。専攻は理科。通称ショタ先生。
星が好きだが夜が弱くて寝てしまうため、図鑑や写真で我慢しているらしい。
天文部の顧問だが、夜間イベントは欠席になり、部長である可子が苦労することに。
ハムスターを頭に乗せていて、女生徒からはかわいいと言われているが、本人は「非常食」と言っている。

「眠い、けど……ボク、頑張ったと思うんだよね」

香々見学園の学食の料理長であり、和風喫茶の店長もである、料理上手なオネエ。
通称「桐子（とうこ）ネエ」（通称というか、自分でそう呼べと言っている）。
30代で、いろいろな人生経験を積んできていることもあり、学生たちのお悩み相談役を引き受けることも多い。
そのため、学生たちからの人望は厚い。
好みは「枯れたオジサマ」らしく、学生たちに魔の手が伸びるようなことは、今のところない。

「大丈夫よ♪　迷っても最後には、筋肉が、解決してくれるわ」